今回、私も始めて挑戦したミニチュアフード作りですが、「どうやって作るんですか」というお問い合わせをいただいたので、チョットご紹介いたします。
チョコレートは「ハーティクレイ」、
フランクフルトと
おだんごは「レジックス」を使用しました。
どちらも粘土の名前です。
「ハーティクレイ」は低価格で、手につきにくいため初心者にも扱いやすい紙粘土のような感触です。(実際は樹脂粘土)最大の特徴は数種類のカラーバリエーションがあり、粘土同士を簡単に混ぜ合わせて色を作ることが出来ます。絵の具で着色も出来ますが、粘土同士の混色を楽しむタイプなので、発色や塗った後の感じがいまいちな気がしました。
不透明なため仕上がりはポップで、おもちゃ感覚の出来上がりです。
チョコレートに透明感はあんまりいらないかと思って、ハーティを使用したのですが、やはりツヤや照りには程遠く、特価品扱いになりました。
軽量だから乾かしてるときにころがってっちゃって、ニスが乾かないうちは大変!
使い道を考え中です。
フランクフルトとおだんごの「レジックス」も、澱粉・樹脂粘土で、価格は¥800前後。
樹脂粘土もコスモス・グレイス・モデナ・ハイクレイ・・・などとたくさんありますが、ミニチュフードにはレジックスが向いているとよく書いてあります。紙粘土系とは逆に、樹脂粘土は透明感があるのが特徴です。
フランクフルトの作り方をざっとご説明しますね。
①レジックスを使う分量だけ取り出し、残りは乾燥しないよう保存する。DDサイズのフランクフルト4~5本を作るのに、ピンポン玉大より小さい程度でしょうか。(自分は目分量だったのでわからない…)
②粘土に絵の具(私はアクリルカラーを使用)の赤を微量まぜる。本当にすこーしだけ・耳かき二杯程度から初め、足りない場合は足してください。濃すぎたらレジックスを少量混ぜて淡くします。薄いピンク色になったら、もっと少ない色の黄色を混ぜる。魚肉ソーセージ程度を目安にしました。乾くと色が濃くなるので、それをふまえて、薄めの仕上がりにしてください。
③フランクフルトの形を作ります。乾いてきたら水を塗り、混ぜてから形を作り直してください。少し太くて短めにしておくと、後で楽です。
④楊枝で握る部分の棒を差すため、穴を開けます。そのまま楊枝を挿すか竹ひごに差し替えてもOK。
最初から竹ひごを挿そうとすると、形が崩れるので注意!
⑤ねんどへら、なければカッターでななめに切れ目を入れます。よりリアルにしたい場合は、Vカットにして、そ
のふちを焼けて縮れた皮のように爪で立ち上げます。
⑥フランクの両はじを持ち、切れ目を広げる感じで伸ばします。さっき太くしておいたのは、このためでした。
⑦カッターで両はじに十文字プラスアルファの筋をつけます。棒が刺さっていても丁寧に切れ目を入れてください。
⑧形を整え、乾燥します。
もともとミニチュアフードは1/12サイズを作るのが主流で、1センチ以下のフードを作る前提で本の説明がされています。DDサイズなどは大きすぎて論外なんですね。1/12サイズでも感想は1日~以上ですから、DDサイズのフランクなら1週間以上は自然乾燥させていいかもしえrません。私は5日自然乾燥、その後は箱に入れてホットカーペットの上で乾燥させました。中のほうが乾かないと、触っているうちに変形・破損します。
⑨アクリルカラーで焼き色をつけます。茶色と少量の黄色を水を入れて混ぜ、ななめの切れこみ以外の表面に塗ります。下地が透けるくらいの色を何度か塗り重ねて、若干色むらが出るようにしたほうがリアルです。
⑩ナナメの切れこみの縮れた皮の部分に、濃い目の茶色で焦げ目をつけます。これはもう感覚なので、わからない場合はウインナーを切って焼いて、観察しながら塗りましょう(笑)
⑪アクリルカラーが乾いたら、ニスを塗ってまた乾かします。
⑫ヨーグルトの空容器に赤・茶のアクリルカラーとニス・ボンドを入れ、ケチャップを作ります。ニスを入れすぎるとたれますし、ボンドが多いと早く固まって使えなくなります。すこし水を入れたりして調節しながら、セロファンなどを搾り出し袋にしてケチャップをフランクにかけます。ギザギザにするとかっこいいかも?
⑬今度はマスタード。イエローのアクリルカラーとニス・ボンドを混ぜて搾り出し袋に入れ、ケチャップと重なり過ぎないようにかけます。
⑭ケチャップ・マスタードが垂れ落ちて汚くならないよう、立てながら乾かします。最低3日以上は乾かしましょう。寝かした状態でフランク接地部分にケチャップが流れ込むとくっついてダメダメになるので注意!
⑮もっと照りが欲しければ部分的にニスを塗ります。
⑯アルミホイルを敷いて出来上がり。
一番難しかったのは、ケチャップ・マスタード以降でした。フランク本体の製作は、それほど難しくありません。
乾燥最中にくっついてはげちゃのが一番悔しい!!
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